池田 片銕 Hentetsu IKEDA 1888~1980
明治21年(1888)11月3日福井県福井市生まれ。幼くして母に死別し、3歳のとき池田家に入籍、三代を継ぐ。その池田家で養父・蕙斎を師として厳しい薫陶を受ける。大谷弥学につき漢学を修め、篤学画家の宮原廉にもつきて、「片銕」の号を受ける。また山元春擧、小栗秋堂をも敬慕して画風を学び、さらに赤松柳史とも交わり句と俳画を能くする。昭和2年11月には正倉院御物を拝観。昭和8年秋、県下で行われた大演習の際に、紫檀製中卓を陛下に献上する。昭和16年1月県下作家にて「工人社」を創立。昭和21年三輪笑風らと「南越文化交友会」を設立。のち「若越文化交友会」と改め、県美展の前駆となったものである。昭和29年武生文化賞、翌30年福井県文化賞受賞。昭和55年(1980)1月17日歿、92歳。
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